第12話「花道からはユーティリティ」 解説

ボールが「花道」に止まった。

「ちょっと届かなかったけど、花道だからまあいいよね」なんて会話によくなります。

でも「花道」っていい言葉みたいに聞こえますが、冬の花道は芝が薄いのでヘタしたらラフのほうがアプローチショットがやさしかったりする。

よくあるのが花道からウェッジでアプローチショットをしてザックリ、ボールはすぐ先に。今度こそ、とまたザックリ。このあたりでだいたい変な脂汗が出てきて、３度目の正直とカツッとトップしてグリーンをオーバー。

ハイ、大叩きホールのできあがり、といった展開。

これに懲りて次からは手堅くパターで転がそう、なんてのもよくあるハナシ。
もちろん間違っていません。

でもパターだとグリーンまでの芝の抵抗をどれくらい受けるのだろうかと、食われ具合の計算をしなきゃいけなくなります。しかも大きく振る必要が出てくるので距離感を合わせるのもなかなか難しい。

そこでオススメなのが松本プロ伝家の宝刀、ユーティリティ。

ユーティリティならどれくらい芝に食われるかという計算をする必要もなく、意識するのは「どれくらい抑えて振るか」という一点のみ。

パターより振り幅が小さくなるのでタッチも合いやすい、本当に名前のとおりの万能クラブなんです。