松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第17回

SPECIAL2018.04.13 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第17回 「パターの握り方」


パッティングにはそれなりに自信がある人でも、突如、自分の思い通りにボールを転がせなくなることがあります。そんな時はどうするか?
まずは基本をチェックしてみましょう。

何度も言っているように、パッティングは、「手首」、「ヒジ」、「顔」、「下半身」を動かさないというのが鉄則です。特に、「手首」は最重要ポイントで、ストローク中、手首が動くと方向性も距離感も失ってしまいます。プロゴルファーたちの中には、あまり見たことがないようなグリップをしている人がいるのも、すべては手首を使わないための工夫なのです。

この手首を動きにくくするための構えを実現するために確認してほしいのが、ヒジ先(前腕部)とパターのシャフトが一直線になっているかどうかということです。実際にやってもらえば分かると思いますが、ショットの時の握り方であるフィンガーグリップの場合は、グリップの延長線が前腕の下に伸びていて、この時は手首を柔らかく使えます。しかし、シャフトと前腕部が一直線になるように構えると、手首を動かすことのほうが難しくなるくらい手首の動きは制限されるのです。

構える手順としては、パターをライ角通りに置き(ソールが地面にピタリと着くように置く)、前傾する前に両ヒジを曲げて、前傾を深くすることによって両手をパターのグリップに届かせるようにしてください。この時、ヒザはあまり深く曲げないようにすることも大切です。何故ならヒザを曲げ過ぎるとヒジの曲がりが浅くなるからです。

これで、手首が使いにくくなる構えの完成です。あとは、「ヒジ」、「顔」、「下半身」をできるだけ動かさないようにストロークすれば、方向性、距離感ともに格段に良くなるはずです。

手首はガッチリ固定
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