松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第22回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第22回 「アプローチの距離感を養う」
普通のショットの場合、多少コンパクトに振ることはあっても、基本的には常にフルショットというのが原則です。
しかし、アプローチになると、距離の打ち分けが必要になってきます。そして、この距離の打ち分けが、アプローチの距離感にも直結してきます。言い換えれば、距離感を作るということは、どれくらい細かく打ち分けられるかということになってくるということです。
このようなミスを防ぐためにも、素振りにリアリティを持たせることが大切です。意味のないスイングをするくらいなら素振りをしないほうがいいというのが私の持論で、素振りをするからには、本番をイメージしながら真剣にやるようにしましょう。
たとえばSWのフルショットの距離が80ヤードだった場合、20、40、60ヤードを打ち分けることができれば4通りの打ち分けができるということ。そして、10ヤード刻みで打ち分けることができればこれが8通りになり、さらに5ヤード刻みになれば16通りの打ち分けができることになります。
だから、微妙な距離を打ち分けたいと思ったら、打ちたいと思った距離をキャリーでしっかり運べる技術を練習で身に付ければいいのです。
距離感を身に付けるための練習の際、注意しなければいけない点がいくつかあるのでお教えしておきましょう。
まず、練習場のマットから打つと、アプローチの場合は芝の上からよりもボールが飛ぶということ。20ヤードの看板にキャリーで届いたボールは、実際にはもう少し飛んでいるということをあらかじめ頭に入れておいてください。 また、2階の打席で練習をする場合は、打ち下ろしの分だけ距離を引くことを忘れずに。私がレッスンを行っている練習場では、2階打席から打った場合、マットからはボールが飛ぶという点も考慮すると、30ヤードの看板が実際の20ヤードの距離に当たります。
実際の距離がわかったら、あとはその距離を打つための振り幅を体に覚えさせるだけ。この練習を積むことで確実に距離感が合ってくるはずです。