松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第23回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第23回 「バンカーショットの成否はボールの位置で決まる」
バンカーショットについては、多くの人がいろいろなレッスンを展開していますが、実はそれほど特別なショットではありません。むしろ、皆さんがいろいろなレッスンに惑わされているといったほうがいいかもしれません。当たり前のことを当たり前にやれば、バンカーからも簡単に脱出できるのです。
その当たり前のこととは何か? まずは、しっかり体を使ってスイングすることです(写真①②)。「体を使って」というのを具体的にいうと、回転運動と体重移動、レッスン風にいうとボディターンとウエイトシフトです。このような表現をすると少し難しく感じるかもしれませんが、要はドライバーで「飛ばそう!」と思った時のスイング(振り幅に違いはありますが…)をバンカーショットでもしましょうということです。
次に考えるべきは、砂を打つこと。これに関しても特別なことではありません。何故なら、皆さんは地面にあるボールを打つ時も、必ず同じことをやっているからです。たとえばフェアウェイにあるボール打つ時は「芝」を、練習場で打つ時は「マット」を打っているはず。誰もボールだけを打ってはいませんよね。
さて、ここからが重要です。しっかり体を使って砂を打つためにはどうすればいいか? 答えは簡単。ボールを左足カカト線上に置けばいいのです(同③)。極論すれば、バンカーショットでやらなければいけないのはこれだけ。左足カカト線上にボールを置いて、いつものように回転運動と体重移動を使ってスイングすれば、自然とヘッドはボールの手前に入り、エクスプロージョンショットが実現するのです。
ボールを左足カカト線上に置くことのメリットがもう一つあるのですが、そのお話は次回に。