松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第24回

SPECIAL2018.06.08 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第24回 「ボールを左足カカト線上におけばバンスも使える」


バンカーショットを成功させるためには、ボディターンとウェイトシフトを使ってスイングすることが大事。そしてそのためには、ボールを左足カカト線上に置くことが重要なポイントだというお話を前回しました。
実は、ボールを左足カカト線上に置くメリットがもう一つあります。それはバンスを使えることです。

ほかのウェッジに比べて、SWのバンス角が大きめなのは皆さんも知っていますよね。一般的にSWには10~14度のバンス角がついているわけですが、そもそもこのバンス、ヘッドが砂に潜り込まないようにつけられたもの。ボールの手前の砂を叩いてもヘッドが刺さらないのは、このバンスのおかげです。

① ボールを左足カカト線上に置く

しかし、せっかくのバンスもボールを右寄りに置いてしまったら、全く使えなくなってしまいます。何故なら、ボールを右に置き、さらにボールの手前をダフらせようと思ったら、ヘッドが鋭角に入り、リーディングエッジから突き刺さる形になってしまうからです。

それに対し、ボールを左足カカト線上に置けば、無理やり手で打ち込まない限り、バンスは自然と使えるようになります。これはスイングの問題ではなく、物理的な問題。皆さんがバンスを使おうと意識しなくても、ボールを左足カカト線上に置くだけでバンスが勝手に働いてくれるのです。
プロのトーナメントを見ていると、バンカーショットのインパクトの際、独特の“乾いた音”が聞こえてきますが、あれはバンスが砂を叩く音。バンスを使っていなければあの音は響きません。

② 独特の“乾いた音”が響く

重要なのは、ボールの位置だけです。ぜひ試してみてください。

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