松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第25回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第25回 「バンカーショットを練習すれば、スイングも安定する」
ボールを左足カカト線上に置き、通常のショットの時と同じように、ボディーターンとウェイトシフトを使って打つ。バンカーショットではそれ以外のことは考えなくていいと言いましたが、ひとつだけ意識して欲しいことがあります。それは、手首を柔らかく使うことです(写真①)。
これも、ゴルフのスイングにおいては当たり前のこと。手首を使わなければ太鼓もトンカチも叩けないことからも分かるように、ボールを飛ばすためには手首を使わなければいけません。
しかし何故か、砂の中に入ってしまうと、多くのアマチュアゴルファーは特別なことをやろうとします。普段のショットでは手首を固めることなんかないのに、バンカーショットではそれをやってしまう(同②)。それが結果的に大きなミスにつながるのです。そういう点からいえば、皆さんが恐れる“ホームラン”は“いいミス”といえるでしょう。何故なら、スイング的には大きな問題はないからです。ホームランは、ボールの位置さえ直せば、確実になくなるのです。
もちろん、バンカーショットを成功させるためには、理屈だけではなく練習も必要です。国内では、バンカーショットの練習ができる施設がそれほど多くありませんが、その場所を探してでもやることをお勧めします。
バンカーショットの練習を勧めるのは、単に砂に慣れて欲しいという理由だけではありません。フカフカの砂の上で、しっかりボディーターンとウェイトシフトを使ってスイングするということは、マットや芝の上で同じことをする時よりもハードルが上がります。だから、バンカーショットが上手く打てるようになれば、通常のショットの技術も間違いなくアップするからです。