松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第26回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第26回 「パッティングは素振りをしないほうがいい」
パッティングの際、皆さんは素振りをしますか? 私が見ている限り、やり方は人それぞれですが、ほとんどの人が「これぐらいかな」といった感じでパターを2~3回振って構えに入っているようです。
しかし、パッティングの素振りは、あまり有効とはいえません。それどころか、素振りをしたことによってカップインの確率が下がる場合もあります。
何故、素振りをしないほうがいいのか。それは、パッティングの場合、自分が予定した振り幅は予行演習しなくても一発で表現できるからです。
たとえばアプローチの場合は、素振りをすることで、芝の抵抗がイメージ通りかどうかを確認することができます。しかしパッティングの場合、素振りは空中でクラブを動かすだけ。だから、わざわざ予行演習をしなくても、いきなり本番をやればいいのです。
これが第一の理由ですが、これだけなら「やらないほうがいい」という話にはなりません。
やらない方がいい理由というのは、素振りをすることによって、アドレスに集中できなくなることです。
たとえば左カップいっぱいが狙い目だと読んだとしましょう。もうその時には、アナタに振り幅のイメージもできているはずです。なので、あまり時間を置かずにアドレスに入れば、狙いどころが鮮明なうちにしっかり構えられます。
しかし、ラインを読んだ後、素振りをすると、ターゲットのポイントがあやふやになってしまい、正しいアドレスができなくなります。
「パッティングの素振りは百害あって一利なし」です。狙いどころを定めたら、すぐにアドレスに入り、目標に向かってストロークしましょう。