松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第29回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第29回 「最少ストロークで覚えるスイングの基本」
アプローチの打ち方は、アプローチ専用の打ち方をマスターするのではなく、すべてのショットの基本となる“最小ストローク”で覚えようという話を前回しました。その打ち方を説明する前に、どういうショットをするのかをお話しておきましょう。
振り幅70~80cm、芯に当たってもせいぜい5~10ヤードしか飛ばない最少ストロークですが、通常のショットと同じように、“ボディターン”と“ウエイトシフト(体重移動)”を使います。ここが重要なポイントです。
10ヤード程度の前後のアプローチとなると、手の動きだけでボールを運びたくなるものですが、それでは安定したショットは打てないし、いつまでたっても距離感を養うことはできません。どんなに小さなストロークでも、体を正しく使うことが大切なのです。
正しいボディターンをするために、40cm程度のバックスイングですが、しっかり体を回します。そして、インパクト~フォロースルーにかけても軸をキープしながら体を回し、打ち終わった後は胸やお腹が目標方向に向くようにします。
また、体重移動に関しても、右から左へしっかり移します。通常、体重移動というのは、左右5対5で構えていたら、フィニッシュで左2対右8になるといったように、「3個分」移すものですが、最少ストロークでもそれは同じ。最初の配分が、「右8対左2」であれば、「右5対左5」でもOK。とにかく、「3個分」移動させます。
このように体重を移動させるためには、それなりのスタンス幅が必要だということはお分かりいただけますよね。両足をくっつけて打つというのは、“特別なショット”で基本からは外れているということを頭に入れておいてください。