松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第32回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第32回 「軸をキープするためには」
ゴルフスイングでは、軸を動かさないことが大事だという話は、ほとんどの人が聞いたことがあるはず。しかし、その一方で、正しい意味で、軸をキープして打っている人は、それほど多くはありません。
何故こういうことが起こるのかというと、多くのゴルファーが、「頭を動かさないことが、軸をキープすること」だと思っているからです。
しかし、良く考えてみてください。頭の位置を変えないまま体重移動はできませんよね(写真①)。つまり、頭の位置を変えないということは正しい体重移動をするなということになってしまうのです。
では、何をどう意識すればいいのか?
軸というのは、体の中心線だと考えている人が多いと思いますが、実際にスイングするときは、隆椎(りゅうつい。頸椎の一番下の骨で、首の付け根/同②)を意識するといいでしょう。
この隆椎が、常に軸線(両足のカカトを結んだ線の中心から地面に垂直に伸ばした線)にあるようにスイングする。実際にやってみるとわかると思いますが、そうするためには、頭を元の位置に置いておくことは不可能。スイングとともに、頭の位置も左に移動します。このように、軸は不動のものではなく、スイングとともに動いているもので、体の動きとともに軸を動かす(同③)ことが、“軸をキープする”ことの本当の意味なのです。
ここ数回、最小ストロークでスイングの基本を覚えるレッスンを行ってきましたが、振り幅70~80cmの小さいストロークでも、しっかり軸を動かす(キープする)ことを心がけてください。
本当の意味での、“軸をキープする”ことがわかれば、スイングは間違いなく安定します。