スイング中の右ヒジの動き②(トップオブスイングからフィニッシュ)
ビジネスマンのための「当て方」
スイング中の右ヒジの動き②(トップオブスイングからフィニッシュ)
ダウンスイングでの右ヒジ
切り返しからはどう動くかというと、トップオブスイングで下を向いていた右ヒジが徐々にベクトル(向きと大きさを持つ量)を変えていきます。
右ヒジを脇腹にくっつけるように下ろすと、シャフトが地面と水平な位置の9時のポジションでクラブのトゥが真上を向きますが、アマチュアゴルファーはこれをフェースが開いていると感じるので、この動きになりにくいという部分があります。実際わずかにフェースは開いている状態ですが、ここから右ヒジと手首のリリースが行われることによって、フェースは急激に返りますので、振り遅れることはありません。
しかしそれを実感できず不安になるため、リリースを早く行ってフェースをスクェアの状態に戻そうとするのです。こうすると安心感を感じるのですが、右ヒジを外に膨らませてアーリーリリースをしてしまうので、体の左回旋運動ができなくなります。
9時のポジションで右ヒジが体に引き付けられ、クラブのシャフトが、ターゲットラインと平行になるのはとても重要なことです。
足元にターゲットラインと平行にクラブを置き、ダウンスイングで9時の位置まで下りてきたときに、両方のクラブのシャフトが平行関係になればOK。
インパクトでの右ヒジ
9時のポジションからの動きですが、まず右ヒジがリリースされ、その後わずかに手首がリリースされインパクトを迎えます。先に手首が伸びるとインパクトがハンドレートになってしまいますので、必ず右ヒジを先にリリースしてください。
ただハンドファーストに当てようとすると、球がつかまらなくなることも多いので注意をしなくてはなりません。なぜつかまらないかというと、右ヒジをリリースしていくときにグリップエンド側の上昇がないからです。左肩と左肩甲骨が引き上がることによってブレーキングが発生し、グリップエンドの上昇が生じるのですが、これが起こらないとフェースが戻ってこないのです。
インパクト以降の右ヒジですが、4時のポジションで伸び切って動作としては完了です。そのまま惰性でフィニッシュに向けて動きますが、右ヒジ自体の意識的な運動はなく、最後に曲がってフィニッシュをとるぐらいです。
9時のポジションから右ヒジがリリースされてボールをとらえます。このとき右手首も多少はリリースされますが、順番は右ヒジが先です。