トップアスリートのクラチャンチャレンジ 「元プロ野球選手・斉藤和巳さん 12打目」

SPECIAL2018.03.07 更新

ゴルフレッスンコミックでは、元プロ野球選手・斉藤和巳さんのレッスンの模様を連載中。ウェブ版でその一部をご紹介します!

距離の打ち分けをするためのドリル

<前回からの続き>

クロスハンドのドリルで、直線的なアプローチと、フワッと飛ぶ柔らかいアプローチという二つの引き出しを持つことになった斉藤さん。続いて関プロが提案したのは、「距離の打ち分け」です。これを容易にするにはどうしたらいいのでしょうか。

「距離感が狂うのって、インパクトの瞬間にアクセントがついたり、切り返しの瞬間にスピードが速くなったりするからなんですよ。つまり、スウィングが一定じゃない。でも、ゴルフって“アタック”や“ヒット”じゃなくて“スウィング”って言いますよね?つまり振り子なんですよ。だから、動きが一定な振り子の動きを体感してほしいんです」

「やばい、話がちょっと高度になってきた」と焦る斉藤さんに、「いやいや、わかってるくせに~」と迫る関プロ。

関プロによると、飛ばす人によく多いのがシャフトをしならせるケース。それが強すぎるとスウィングに「ため」が出てしまい、アクセントが効いてしまいます。そのアクセントこそ、距離がバラバラになる原因。また、ためがあると、大きくテークバックしても小さくテークバックしても結局は同じ飛距離になってしまうので、スウィングの大きさで調整することができなくなります。そのため、しなりをいかに使わないかがポイントなのだそうです。

ここで関プロが提案したのは、右手だけで打つドリル。クラブヘッドの重さで落ちてくるのを待ってアプローチを打つ練習です。まずは腰の高さから腰の高さまで。最後にクラブを投げてしまうようなイメージで行います。

最初は「難しい!」と言っていた斉藤さんですが、そのうち振り子の動きがしっかりできるようになると、ボールを打つ音が変わってきました。

プラスしてやるといいのが、両脚を閉じて打つ練習だそうです。これには斉藤さんも「体がしまってキツい……」と苦戦していましたが、腰の回転や脚を使いすぎることからミスが出る人もいるので、それを防ぐために大事な練習とのことです。

<次回に続く>・・・レッスンを終えて

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