コバカズのゴルフトーナメントを深読みする(2)

コバカズ
SPECIAL2017.10.27 更新

テレビ局の大政奉還が男子ツアーを活性化する?

ゴルフレッスンコミックに『プロの1日』という男子ツアー応援コミックがあって、その原作をペンネームで書いているのですが、11月1日発売の12月号では男子ツアーの人気をもっと上げるためにはここを改善したほうがいいですよ、的なことを書かせてもらいました。

それは何かといいますと…おっと、その前に言っておきたいことが1つありました。JGTO(社団法人日本ゴルフツアー機構)も頑張っていると思うんですよ。というのはJGTO のインスタグラムが面白いんですよ。練習場での様子やロッカールームの悪ふざけなどが映像で見られるのでマニアにはたまりません。いままではこういうツアープロの「」を伝える活動はなかったので、とても良い取り組みだと思うし、続ければジワジワと効果は出て来ると思います。でもいまのところフォロワー数は1万人に達していないので、もうひと頑張り!というのが現実ですね。

ではフォロワー数を伸ばすにはどうしたらいいのか、ということなんですが、ここに本題があります。JGTO のインスタグラムやフェイスブックページでプレーの映像を見せて欲しいんです。スーパーショットはもちろんのこと、三好の16番での悲劇なんかももう一度見たい人はたくさんいると思うし、そういう映像をカバーすれば必ず視聴数は伸びるし、それに伴ってフォロワー数も伸びるはずです。

でも現実にはテレビ中継された映像の権利は各テレビ局が持っているのでできないんです。もしやろうとすれば何分かの映像を数十万円で買ったりしなければなりません。もちろんそんな予算はないでしょうからできないんですけど、そもそもツアーが権利を持っていないこと自体がおかしいと思うんです

日本のゴルフツアーは特殊で、本来ならテレビ局がお金を払って放映権を買うのに、実際にはその真逆、主催者がお金を払ってテレビ中継をしてもらうという構図になっています。にもかかわらず、映像に関する権利を何も持っていないという悲しい現状なのです。

だから私は少なくても放送後の映像を流す権利をツアー側が勝ち取ってもらいたいと思います。宮里優作プロのノーボギーでの優勝やジャンボ尾崎プロのエージシュートなど、ファンが興味を持つネタはいっぱいあるし、イケメン若手プロを特集した番組を作ってもいいと思います。インスタグラムで公開している舞台裏の姿は、舞台での姿を同時に見せることでより親しみが湧くと思いますからね。

というわけで、テレビ局が今後ゴルフトーナメントで商売を続けるためにも、ツアーに映像を自由に使える権利をあげて欲しいと願う今日この頃です。

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