ボールを打つときは、野球のピッチングのように右腕を使う

ゼロから覚えるゴルフ三觜メソッド

SPECIAL2018.10.26 更新

ボールを打つときは、野球のピッチングのように右腕を使う

ボールを打つときに手や腕の使い方は悩ましい問題です。特に右打ちの場合の右手はどう使えばいいのか、またどれぐらいの力で使えばいいのか、その加減がわからず本来の力を発揮できないゴルファーが多いように思います。

私の考える右手の使い方は野球のピッチングと同じで、地面に向かってボールを投げるときの動きが基本になります。アドレスの姿勢でゴルフボールを持ち、地面に思い切り投げてみてください。

このとき手は地面に向かって直線的に動き、投げた後は手が裏返って甲が上を向くはずです。これはピッチングと同じ動作であり、クラブを持って同じことを行うのがゴルフスイングです。

右手を目標方向に押し込むように使ってしまうと左腕が負けてヒジが曲がってしまいますが、地面にある1点に向かってまっすぐ振り出していくと左腕も伸びてプロのようなフォロースルーの形になります。このとき何が起こっているかというと左右それぞれの手の尺骨軸で腕が回り、先端にある手が最大加速されるのです。

「右手は使ってはいけない」と誤解しているアマチュアは多いようですが、むしろ逆で、右手を積極的に使ってスピードを出していくほうがシンプルです。目標に向かって右手を振るのはNGですが、地面に向かって力を出していくと「右手が効きすぎてしまった」というような嫌なフィーリングは生まれませんしコントロールも効きます。ボールを投げるようにクラブをリリースして目標に飛ばすのがプロのスイングだと、まずは頭で理解しておいてください。

地面に向かって思い切りボールを投げると、最終的に右手が裏返って手のひらは下を向く

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