松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第21回

SPECIAL2018.05.18 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第21回 「構えたらすぐに打つというのが成功の秘訣」


アプローチがあまり上手でないゴルファーの中には、素振りと本番のスイングが合っていないという人がいます。

特によく目にするのが、素振りは小さめなのに、いざ打つ時になると勢いよくクラブを振り上げるケース。そのままの振り幅で打ったら確実にオーバーしてしまう。だからといって途中でスピードを緩めたら、とんでもないミスになってしまう。何故なら、減速しながら打つというのは、たとえパターでも距離感が合わないくらい難しいショットになるからです。

このようなミスを防ぐためにも、素振りにリアリティを持たせることが大切です。意味のないスイングをするくらいなら素振りをしないほうがいいというのが私の持論で、素振りをするからには、本番をイメージしながら真剣にやるようにしましょう。

それともう一つ、アドレスしてから打つまでの時間も成否を分ける大きなポイントになります。

ここでいう“アドレスの完了”というのは、ボールの後ろにクラブをソールすることで、 もっとも成功率が高いのは、ソールしてすぐにテークバックに入った場合。そして、時間がかかればかかるほど、ミスの確率が高くなり、私が独自に算出したデータでは、「ソールしてからの秒数×10%」の割合で成功率が下がるという結果になっています。つまり、ソールしてから5秒かかったら、成功率は50%にまでさがってしまうということです。

ゴルファーの中には、ソールしてから再度方向性を確認したり、集中力を高めるためかしばらく固まっている人がいますが、それは百害あって一利なし。構えたらさっさと打つというのが成功の秘訣です

構えたらすぐに打つ
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