松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第30回

SPECIAL2018.07.20 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第30回 「フルショットにも通じる最小ストロークの構え」


ここ数回、すべてのショットに通じる“基本”のスイングを“最小ストローク”で覚えるレッスンを展開していますが、今回は、「構え」です。

スタンス幅は適度な広さに広げます。前回お話ししたように、“体を回転させ、体重移動をする”ことが大前提なので、この時点で“両足を閉じて構える”という選択肢はありません

ツマ先に関しては、右足は正面に向け、左足は少し開き気味にします。この左足の開き具合は、“体が回しやすく、体重移動がしやすい”ことを前提に各人で調整してください。

体重配分は、最初は左5対右5でいきましょう。体重移動を実現するためには「3個分」の移動が必要なので、3個の余裕がある体重配分はOK(たとえば左7対右3など)ですが、左2対右8といったように「3個分移動できない」ような左足体重で構えることは絶対にやらないようにしましょう

ボールの位置は、軸線よりもボール1個分左。ここでいう“軸線”とは、両足のカカトを結んだ線の真ん中のこと。この軸線にボールの右端が来るようにセットします。ここにボールを置くことによって、構えたとき、ボールがちょうど真ん中にあるように見えます。

写真①
写真②

グリップ(手元の位置)は、真ん中(写真①)ではなく少し左(同②)。つまり、少しハンドファースト気味になります。ハンドファーストにするのは、「インパクトの際、クラブの最下点はボールよりも先にあるのが望ましい」から。インパクトの再現であるアドレスでは、あらかじめ最下点の位置に手元を置いておこうということでハンドファースト気味にするのです。

これで構えは完成です。次回は、スイングについてお話しします。

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