松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第34回

SPECIAL2018.08.17 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第34回 「どんな傾斜地でもボールは右足寄りに置く」


傾斜地からの打ち方については、非常に複雑だと思っている人も多いのではないでしょうか? そしてそれを覚えるのが面倒で、または覚えられなくて、平地と同じような打ち方をしてミスをしている人が多いような気がします。

そんなゴルファーのために、できるだけシンプルな考え方、打ち方を伝授したいと思います。

まず、どんな傾斜地でも共通するポイントが一つあります。それはボールを右に置くということです(写真①左足上がり、②ツマ先上がり)。

①左足上がり
②ツマ先上がり

その理由は、傾斜地では平らなところ同じように体全体を動かすことが難しいからです。体全体が動かしにくいから、当然のように動きのスムーズさが失われる。その結果、ダフりやすくなるというのが傾斜地の特徴だからです。傾斜地別打ち方については別の機会にお伝えしますが、「地面が傾いていたらボールは右寄り」は最初に頭に叩き込んでおきましょう。

さらに、ボールを右に置いたときの注意点をひとつ。アマチュアゴルファーの中には、ボールを右寄りに置いた場合、そのボールに対してフェースを真っ直ぐに合わせようとする人がいますが、これは間違いです。

おそらく、「真っ直ぐ打ちたい」という気持ちから、フェースをターゲット方向に向けてしまうのでしょうが、そうするとロフトが立ち、AWがPWや9番アイアンのロフトになってしまいます。

ゴルフではクラブの機能を優先させることが重要なので、ボールを右寄りにした場合は、その分フェースを開いて構えることが大事です。

アマチュアの人がよくやる、ボールに対してフェースを真っ直ぐにセットしてからクラブを握り直すというようなことは、絶対にやらないようにしてください。

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