日本ゴルフツアー選手権 練習日レポート【後編】

おかだま
SPECIAL2017.06.26 更新おかだま

ゴルフ取材1年目のライター岡田真理が、プロツアー取材のレポートをお届けします!

プロのメンタルコントロール術に迫る!!

6月1日から4日間に渡って行われた日本ゴルフツアー選手権。大会初日の2日前、出場選手の練習ラウンドを見学しに宍戸ヒルズカントリークラブにお邪魔しました。【前編】に引き続き、今回も練習日のレポートをお届けします!

この日、練習ラウンドに同行させてくれた薗田峻輔プロ。最後のパター練習の際、なんと単独インタビューのお時間を作ってくださいました!

薗田プロ、練習中にも関わらず手を止めてインタビューに応じてくださいました。

まず、大会前のモチベーションアップのために、どんな心の準備をするのですか?

「前の試合の時にいい順位で終われていれば何もしなくてもいいモチベーションで次の試合に入れますけど、当然そうでない時もあります。そんな時は、どんなに調子が悪くてもその一試合は一試合で終わりだと思って、翌週はまた気持ちをフラットな状態に切り替えてスタートするようにしています」

薗田プロの、この日の練習ラウンドの様子です。

試合当日は、どうやって気持ちを高めていくのですか?

「試合の日はスタート時間の4時間前に起きて、2時間から2時間半くらい前にゴルフ場に入って、トレーニングをしてから練習に入ります。トレーニングは怪我予防を目的に、自体重でできるメニューをやります。そのメニューをやることで徐々にスイッチを入れていきます。練習場に入る頃には、完全にスイッチがオンになっています」

どんな質問にも丁寧に答えてくれる薗田プロ。応援したくなります!

試合中、集中力を絶やさないためにどんな工夫をしていますか?

「逆にあまり集中しすぎないことを心掛けています。ボールのところまで歩いている時はできるだけリラックスするようにしているんです。僕にとって最高な状態とは、『あれ、今ここ何番ホールだろ?』とわからなくなるくらい時間を忘れること。『今何番ホールだ』『あと何ホールだ』と考えている時は、あまり心理状態がよくないです。とにかく、目の前のことだけを見て一打ずつクリアしていくこと、あまり先を計算しないことを心掛けています」

薗田プロ、お話を聞かせていただきありがとうございました!!

さて、パター練習場を見回してみると、様々なメーカーさんがクラブをずらりと並べて契約プロたちとフィッティングなどを行っていました。そこにテーラーメイド社のパター担当シニアディレクター、ビル・プライス氏がいらっしゃったので、お話をお聞きしました。

テーラーメイド社のビル・プライス氏が説明してくださいました。

プライス氏のイチオシは、今もっとも注目を集めているという「スパイダーシリーズ」のパター。そう、昨年ジェイソン・デイが使用して優勝し話題となったあのパターです。

このパターの特徴は、フェースにある45度の溝。この溝がボールに順回転を与えてきれいな転がりになるので、ラインに乗りやすいとのこと。非常に大人気で、現在は品薄状態が続いているそうです。

こちら、マスターズ覇者のセルジオ・ガルシアが使用しているスパイダーのレッド。

プライス氏のお話を聞いて、ゴルフでは道具選びがいかに大事かということを改めて理解できました。プロたちのこだわりと、そのこだわりに応えるメーカーが、お互いにプロフェッショナルな仕事をすることで頂点を目指すわけですね。

練習時間も終盤に近づいてきたので、最後に練習場に行ってみたところ、宮里優作プロを発見!この日は残念ながらお話できませんでしたが、練習ながら貫禄満点のショットを見せていただきました。

練習中の宮里優作プロをこっそり見学。

さて、前編・後編に渡ってお送りした日本ゴルフツアー選手権の練習日レポート、いかがだったでしょうか。薗田プロにお話をお聞きできたり、いろんなプロの練習を見学できたりと、初取材ながらたくさんの収穫がありました。今後も引き続き、男子プロツアーに出場するみなさんを追いかけていきます!

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