松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第2回
松本哲也プロ初の著書!2018年3月20日発売(予定)!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第2回 「パッティングのためのグリップ」
ゴルフにおける究極の快感。それは、予想した通りにことが運んだ時に味わうことができる快感です。そしてその快感を味わうことによって感性も育まれます。私が、感性を育む“感育”ためにパッティングを選んだのも、パッティングが他のショットに比べて不確定要素が少なく、“計算通りにことが運ぶ”快感を体感しやすいからです。
しかしそれを実現するためには、転がしたいところに転がせる技術が必要です。まずはその技術を習得しましょう。
最初はグリップです。通常のショットでは、正面から手の甲が見えるフィンガーグリップが主流です(写真①)。理由は、フィンガーだと効率よくボールをつかまえることができ、遠くへ飛ばすことができるからです。
それに対して、パッティングは、何よりも精度が求められます。そのため、飛ばすためにタメを作ったり、リストワークを使ったりといった動きを一切封じることが必要です。残念ながら、それらの動きを完全に封じ込めることはできませんが、極力抑えるための握り方が、手のひらで握るパームグリップ(同②)です。
パームの特徴は、正面から見て手の甲が見えないこと。構えた時、指がゾンビのように目に飛び込んでくるのもパームならではと言えるでしょう。
フィンガーに比べて不格好なのも特徴で、トッププレーヤーの中にも、「そのグリップ、再現できるの?」と思うくらい、汚い握り方をしている人もたくさんいます。
握り方としては先ほども言ったように、手のひらで握り、手の甲が正面から見えないようにすること。また、左手の人差し指はグリップに触れさせないように、右手の上に置くこともポイントです。さらにもうひとつ、「これで手首が使いにくくなった」と自分で思い込めるような握り方をすることも大事です。