松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第11回

SPECIAL2018.02.23 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!2018年3月20日発売(予定)!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第11回 「感性を高めるためには予想することが大事」


パッティングの精度を上げるためには、「グリーンを読む感性」が必要です。いかにうまく構えられても、また、いかにいいストロークができても、打ち出す方向が間違っていたり、距離感が合わなければ、カップに入ることはないからです。

ではどうすれば、グリーンを読めるようになるか?
大事なのは、きちんと予想をすることです。カップまで下っているのか上っているのか。また、フックするのかスライスするのか。そしてその予想も、「少し下っているかな」、「軽くフックするかも」というような予想ではいけません。速い場合は、普通に打った時と比べて何倍くらい転がるのか、スライスならカップ何個分曲がるのかをきちんと予想することが重要なポイントになります。

そして次の段階として、その予想が合っているかどうかを、実際にパッティングをして確認します。これが実証です。

この時点では、その予想が当たっているかどうかはそれほど重要ではありません。もちろん、予想して、その通りに打ってカップインすれば、その人の読みが当たっていたということになりますが、「たまたま入った」というのは全く意味がないからです。

写真①

ここで大事なのは、予想と自分の感覚がどれだけズレているのかを知ること。そして、一歩ずつでもいいからそのズレを埋めていくことです。そうすることによって、徐々に感性は育まれていくのです。

念のためにもう一度言っておきますが、実証をより確かなものにするためには、打ちたい方向に構えられる感性と、イメージした通りのストロークができる感性が必要です。グリーンを読む感性を磨く段階に入っても、パッティングの基本の練習は常にやるようにしておきましょう。

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