トップアスリートのクラチャンチャレンジ 「元プロ野球選手・斉藤和巳さん 11打目」
ゴルフレッスンコミックでは、元プロ野球選手・斉藤和巳さんのレッスンの模様を連載中。ウェブ版でその一部をご紹介します!
柔らかくフワッと打つには
<前回からの続き>
アイアンのおさらいが終わったところで、さっそくアプローチのレッスンに入ります。「まずは30~50ヤードくらいの間で打ってみてください」と関プロ。斉藤さんは「アプローチって緊張するな…」と不安げながらも、ちょうどいい位置でボールを止めることができました。
「うまいです!言うことありません。以上!」と関プロは半分スネ気味ですが、さすがにそういうわけにはいきません。
「すでに斉藤さんにはご自分で確立したアプローチの打ち方があって、それはそれでいいでしょう。でも、クラチャンを狙うのであればもう少しバリエーションがあったほうがいいですね」
関プロによると、斉藤さんはリーディングエッジを前に押し出しながら打っているので、強いボールが出やすいアプローチとのこと。普通に打つ分にはいいのですが、ピンが手前の時に強すぎてしまうので、フワッと柔らかく飛んでピタッと止められる打ち方を習得しましょうという提案です。
「いちばん大事なのはクラブの入射角。斎藤さんはどちらかというと鋭角に入っていますが、なるべく鈍角に入れたい。手が前に出やすいと鋭角になってしまい、それによってボールが直線的になってしまいます。まずは、その傾向を修正していきましょう」ということで、関プロが教えてくれたのはクロスハンドのドリル。これで20ヤード前後の短い距離から練習します。
これには斎藤さんも「どこに力入れていいかわからないな……」と戸惑った様子。しかし、「ゆっくり振ってください」という関プロのアドバイスもあり、繰り返すうちにだんだんボールが柔らかい曲線を描くようになりました。「ちょっと球筋が違うのわかるでしょ?」と関プロ。
クロスハンドにすると手首がロックされてしまうので、普通の人はチョロしてしまうことが多いんだとか。「でも、できてますね…」と斉藤さんの習得力に関プロも感心のご様子でした。
<次回に続く>・・・距離の打ち分けをするためのドリル