松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第12回
松本哲也プロ初の著書!2018年3月20日発売(予定)!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第12回 「グリーンの傾斜を読む」
ラインはどこから読むのが一番いいか。一般的にはボール後方から、あるいはカップの後方からラインを読んでいる人が多いようですが、皆さんはどうですか?
さて、ここで問題です。この2カ所から見た場合、どれだけの情報が得られるかご存知ですか?
実はこの2カ所だけでは3割程度の情報しか得られません。では、どこから見れば残りの7割の情報が得られるかというと、答えは横方向です。
具体的に言うと、ボールとカップを結んだ線の中間地点から伸びる垂線の延長線上。私はこれを「Tゾーン」と呼んでいますが、Tゾーンは最低でもボールとカップ間の距離の半分以上離れた位置に設定します。たとえば、ボールからカップまでの距離が10mだとしたら、その中間地点から5m以上離れたところから見ればいいのです。
横から見ると何故いいかは、「百聞は一見に如かず」です。一度Tゾーンからグリーンを眺めてください。ボールの後ろから、あるいはカップ側から見るよりも、傾斜がハッキリとわかるはずです。
さらに、ラインを明確にするためのポイントがいくつかあります。一つは、できるだけ遠い位置から見ること。もう一つはできるだけ低い位置から見ることです。
特に、低い位置から見ることは大事です。壁にかかった額が真っ直ぐになっているかどうかは、その額に目線を合わせるとよく分かるように、グリーンもグリーン面に近いところから見たほうがより傾斜が分かります。以前、グリーンにはいつくばってラインを読んでいたプロがいましたが、あれはあれで理に適っていたのです。
もちろん、あそこまでやる必要はありませんが、同じ横側でも低い位置から見るという意識は必要です。