松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第15回
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第15回 「真っ直ぐ打てるかどうかが大事」
パッティングはカップに入れる作業。だから、どんな形であってもカップに入りさえすればいいわけですが、どうせ入れるなら“ど”真ん中から入れたいところ。誰も、端からコロッというのは望んでいませんよね。
では、ど真ん中から入れるためにはどうすればいいか?
ラインを読んで狙うポイントが決まったら、その方向に向かって真っ直ぐ打ち出すことです。「なんだ、そんなことか」と思われる方も多いかもしれませんが、この当たり前のことができていない人が意外と多いのです。
実際、ボールから50センチぐらいのところにゲート(写真)を置いて、アマチュアゴルファーに打ってもらうと、ほとんどの人が1m前後のショートパットを打つ時のような小さい振り幅でボールを打ち、ゲートを通過させようとします。そしてこの場合は、ほぼ100%の確率で成功します。
ところが、「5m、10m先のカップを狙うつもりで打ってください」というと、その成功率はガクンと下がります。距離が長くなればなるほど振り幅も大きくなるので、当然の結果といえばそれまでなんですが、ここで問題なのは、この事実をきちんと認識していないアマチュアゴルファーが多いということです。
10mや15mの距離でも、つまり大きな振り幅が必要な時でも狙った方向に真っ直ぐ打ち出すためには、それなりの練習が必要です。とはいえ、この練習は“家練”、つまり家でできる練習なので、しっかりやっておきましょう。
ちなみに、写真のゲートは、私が自ら製作した小道具ですが、皆さんもボールの通り道の両側に障害物を置くなど、自分なりに工夫してみてください。また、グリーンで練習できる場合は、ティーを2本刺してゲートを設置してください。