バックスイング

コンパクトな「圧力系スイング」で仲間に差をつけよう!

SPECIAL2019.04.12 更新

バックスイング

腕が8時の位置をすぎたらコッキングと左への重心移動

バックスイングについては、トッププロのように両腕を伸ばしたまま手首を固定してテークバックするとコンパクトにはなりませんので、早めに左手をコッキングしてクラブを反転させなければなりません。

コッキングがあるから右ヒジのたたみも早くなりますし、右肩、そして左肩も早めに入ってトップオブスイングの状態に収まるのです。このとき右への重心移動は最小限に抑えられ、頭の位置もアドレスからほぼ変わりません。このコンパクトなバックスイングは、力の蓄積量としては比較的小さいかもしれません。

当然ながら、大きな捻転のエネルギーを蓄積するバックスイングのほうが、潜在的な飛距離は長くなりますが、身体能力がないと空中分解する可能性が高いですし、再現性を高めるには豊富な練習量が必要となりますので、一般のアマチュアゴルファーにはそぐいません。

右への重心移動は最小限と言いましたが、反転して左へ重心移動をするタイミングは重要です。右への重心移動が抑えられているぶん、早めに左に重心移動しないと時間が合わないからです。

具体的には腕が、8時から9時の間の位置まできたらコッキングすると共に左へ重心移動を開始します。これが遅れるとバックスイングの動作が余ってしまい、左体重のインパクトができなくなってしまいます。

腕が8時の位置をすぎたら左への重心移動を始めよう。

バックスイングと切り返しは共存する

クラブをスイングプレーン上に上げるためにはまず、アドレス時のシャフトを含む平面(シャフトプレーン)を意識し、背中側にもその平面が続いていることを意識します。その平面をなぞるようにクラブを上げていきます。そしてトップオブスイングではクラブが平面からあまり離れず、平行関係に収まるようにするのが理想です。

ゴルフスイングにおいて、バックスイングをしながらダウンスイングの動作に入っていくということは重要だと私は考えています。

ですから純粋に、バックスイングだけの動作を行うのは腕が8時のポジションまでで、それ以降は左への踏み込み動作を入れて、バックスイングと切り返しを共存させてください。上半身でバックスイングをしながら下半身でダウンスイングの状態を作ることで、体のねじれが生じ、強いインパクトを作ることができるのです。コンパクトなバックスイングをおススメしているぶん、この切り返し動作は不可欠になってきます。アマチュアゴルファーが苦手な動作のひとつではありますが、ぜひとも身に付けましょう。

平面をなぞるようにクラブを上げる。
クラブがなるべく平面から離れないように。
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