ゴルフレッスンを深読みする 永井延宏プロ (2)
クラブに働く「見えない力」をコントロールできるのがゴルフの上手い人
ゴルフレッスン本は星の数ほどありますが、その中でも異彩を放っているのでぜひおススメしたいのが永井延宏プロの『一生ブレない身体のスイング』です。
永井プロはスイングだけではなく、コースマネジメントやクラブの構造など、すべてに精通している知識人で2006年にはレッスンオブザイヤーを受賞しています。その永井プロがこの本で力説しているのが、スイング中のクラブには「見えない力」が働いていて、それを上手くコントロールできている人がいわゆる「上手い人」だということなんです。
では「見えない力」って一体何でしょうか?
それはまず、クラブを構えた時点でへらのような形のクラブヘッドが倒れようとしていることです。そしてダウンスイングでは身体から遠ざかろうとします。そのためにフェースが開いて右に飛んでしまったり、アーリーリリースになってさまざまなミスショットを招くというわけですね。
この「見えない力」に負けないようにするには、フェースが倒れないようにして、なおかつ遠ざかろうとするクラブを自分のほうに引き付けておくことです。具体的にどうすればいいかは本を読めばわかるのですが、簡単に紹介すると、右手でへらのようなクラブヘッドを支えるということと、ダウンスイングで体を左に入れてシャフトが倒れないようにすることだと永井プロは言っています。
その他にも、イマドキの大型ヘッドドライバーを使いこなすコツなど、新鮮な視点からのレッスンが一冊にギュッと詰まっていますので、ぜひご一読をおススメします。
1つめの「見えない力」はヘッドが倒れようとする力
2つめはクラブが身体から遠ざかろうとする力