松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第35回

「ツマ先上がり」

SPECIAL2018.08.24 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第35回 「ツマ先上がり」


ツマ先上がりは、ご存じの通り、ダフりやすい傾斜です。だから、平坦なところでダフっている人は、さらにダフりやすくなります。そのことを頭に入れてしっかり練習をしましょう。

まずは、基本のところでお話ししたように、クラブを短く持ちます。そして当然のことながら、傾斜がきつければきつくなるほど、短く持つ度合いも大きくなります。

では、どれだけ角度がきつくなれば、どれだけ短く持てばいいのか? これは教えられるものではなく、自分で感じるしかありません。成功と失敗を繰り返すことによって、自らの感性を磨いていくしかないのです。

だから、1回1回目的意識を持ってショットをすること。「この角度ならこの長さ」と決めて、それが成功したかどうかもインプットしていく。そうすることによって、ベストな長さが自然と見つけられるようになっていくのです。

次にポイントになるのはボールの位置です。「ボールはすべての傾斜で右に置く」とお伝えした通り、ツマ先上がりでも右に置きます。そして、右に置いた分、フェースも開きます。これで構えは完了です。

スイングに関しては、「大振りをするな」ということがよく言われますが、ツマ先上がりではもう少し具体的に意識する必要があります。

その意識とは、「バックスイングを小さくして、フォロースルーを大きくする」(写真①②)ということです。

① バックスイングを小さく
② フォロースルーを大きく

自分で気づいている人もいるでしょうが、ダフる傾向がある人のスイングというのは、たいてい、「バックスイングが大きく、フォロースルーが小さい」スイング(同③④)になっています。この問題点を解消するためにも、「小さく→大きく」を強く意識してスイングしてください。

③ バックスイングが大きい
④ フォロースルーが小さい
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