松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第36回

「ツマ先下がり」

SPECIAL2018.08.31 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第36回 「ツマ先下がり」


ツマ先下がりで大事なことは、傾斜にリーディングエッジを合わせることです(写真①②)。そうすればヒールが引っかかることなく、ヘッドが抜けやすくなります。

ただし、これをするとき、ヒザを極端に曲げたり、前傾姿勢を深くする(同③)など、アドレスの姿勢を変えてはいけません。姿勢はそのままで、リーディングエッジをツマ先下がりの斜面に合わせるということは、トゥ側を下げることになり、その分、シャフトが立った状態になりますが、それでOKです。

そもそも不安定な場所で、いつもとは違う姿勢で打てというほうが無理な話。プロゴルファーの中には、「特殊なショットはスペシャルな構えで」という人もいますが、それができるのは、彼らが練習を積んでいるからであって、普通ではできないことをあらかじめ理解しておいてください。

スイングに関しては、通常のショットと同じように、“手首を柔らかく使って打つ”ことが大事です(同④)。手首を柔らかく使って打つというのは、スイングの基本ともいうべきものですが、アマチュアゴルファーの中にはこれができない人がたくさんいます。
そして、そういう人は、ツマ先下がりでトップしたり、バンカーからホームランを打ったりというミスを頻繁にやってしまいます。もちろん、それだけでなく、飛距離を大きくロスしているケースもあります。

手首を柔らかく使うためには、力まないということが何よりも大事です。

レッスンで力んでいる人を見たら、テークバックに入る瞬間に、「ほわっ」と声をかけるのですが、これはかなりの効果があります。皆さんも、心の中で「ほわっ」とつぶやきながらテークバックに入ってみてください。ツマ先下がりだけでなく、バンカーからも簡単に打てるようになりますよ。

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