松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第37回

「左足下がり」

SPECIAL2018.09.07 更新写真&文:真鍋雅彦
感育でパッティングマスター 松本哲也プロ

松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)

『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』

パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。

感育でパッティングマスター 第37回 「左足下がり」


左足下がりは、アマチュアゴルファーが最も苦手とする傾斜です。しかし、実際は、“最も簡単な傾斜”です。何故なら、バックスイングさえしてしまえば、スイングにおいて難しい「スムーズなフォロースルー」が最も簡単にできるからです。

では、何故左足下がりを苦手としている人が多いのか。それは、ベーシックなスイングを知らない人が多いからです。

ベーシックなスイングというのは、「どんなに小さなストロークでも、ボディーターンとウエイトシフトを行う」というもの。これさえ理解していれば、左足下がりの場合は勝手に体重が左足に移ってくれるので、自然といいスイングになるし、その分、ボールもとらえやすくなります(写真①)。

とはいえ、注意点がいくつかあります。そのほとんどがアドレスにあるので覚えておきましょう。

まずは、地面に対して垂直に立つこと。人によっては、「左足上がり・下がりは傾斜に沿って立て」という人がいますが、体を斜めに倒してスイングするというのは、けっこう難しく、特に、傾斜の練習をしていない人にとっては至難の業。いつもと同じスイングができるように、傾斜に逆らって立ちましょう。

ボールを右に置くことも大事です。どれくらい右に置くかは傾斜の度合いによっても変わり、傾斜がきつくなればなるほど右寄りになります。

そしてもう一つ大事なのが、地面に対するシャフトの角度を通常のショットと同等にすること。ボールを右に置いて普段通りに構えると、ハンドファーストの角度が強くなるので(同②)、シャフトがいつもと同じ角度になるように、「手元を右にズラして構える」ということです(同③)。

この構えができればあとは、ベーシックな動きをするだけで簡単に打てるはずです。

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