松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第38回
「左足上がり」
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第38回 「左足上がり」
アマチュアゴルファーの中には、「左足上がりは簡単」だと思っている人も多いようですが、実は4つの傾斜の中でももっと厄介なのがこの左足上がりです。
何故、難しいのか? それは、ベーシックなスイングがもっとやりにくい傾斜だからです。
ベーシックなスイングとは、ボディーターンとウエイトシフトを使うことによって完成するわけですが、左足上がりは、その2つが簡単にはできない状況なのです。
つまり、普通に構えて、何も考えずに打った場合は手打ちになりやすく、それが結果的にミスにつながるということです。
そんな左足上がりを上手く打つための方法を教えましょう。
それは、写真①のように左足のツマ先を目標方向に向けて構えることです。こうすれば、構えたときから左ヒザの皿が目標方向を向くことになるので、ボディーターンがスムーズになるというわけです。
左足ツマ先は完全に目標方向を向けるというのが理想ですが、無理な人は“できるだけ開く”ようにしてください。
次に、ウエイトシフトですが、左足上がりの場合は、構えたときに体重を思い切り右にかけておきます。左右の体重配分は、右8対左2。そして、打ち終わった後、右5対左5になるようにウエイトシフトをしていきます(同②)。
以前お話ししたように、ウエイトシフトというのは、最初の体重配分に関係なく、右から左に3個分移れば完了します。左足上がりの場合も、右8対左2→右5対左5と3個分移っているのでこれでOKということになります。
最後にもう一つ。左足上がりの場合も、他の傾斜同様、ボールを右に置くことを忘れずに。