松本哲也プロ 「感育でパッティングマスター」 第39回
「ルーティーン」
松本哲也プロ初の著書!大好評発売中!!(日本文芸社)
『とことん上手くなる!
パッティング“家練”メソッド』
パッティングは、スコアに占める割合が高いにも関わらず、一般ゴルファーはその重要性をあまり意識せず、練習も消極的だ。その理由のひとつとして、「何を練習すればいいかわからない」ことがあるだろう。この本は、そんな疑問をスッキリと解消してくれる。
スッキリさせるポイントは「とことん考える」こと。
パッティングにおける、①アドレス(構え方)、②ストローク(打ち方)と距離感、③グリーンの読み方について、とことん考え最高の結果を出す―その方法を写真を交えてわかりやすく解説する。さらに、ラウンド当日のパッティング練習法も紹介。スタート前に出来る練習時間(5分、10分、15分、20分)に合わせ、それぞれの効果的な、グリーンで成果が出る練習方法を具体的に解説している。
スコアアップに直結し、パッティングが最高に楽しくなる!―そんな実戦的なパッティング本の登場である。
感育でパッティングマスター 第39回 「ルーティーン」
自分で時間を支配できるゴルフというスポーツにおいて、ルーティーンがいかに大切さかということは皆さんもご存じだと思います。ただし、せっかくのルーティーンもやり方を間違えると逆効果になってしまうことがあります。アマチュアゴルファーの中には大きな勘違いをしている人もいるようなので、今回はルーティーンのポイントを紹介したいと思います。
ルーティーンというと、多くの人は、「いつも同じことをやること」だと思っているのではないでしょうか? 確かに、それは間違いではありません。ただ、いつも同じことをやっていればそれでいいかというとそうではありません。
大事なのは、同じことを、“同じ時間”でやることなのです。いつも同じ動きはやるけれど、スタートから打つまでが15秒のときもあれば、20秒かかるときもあるというのではいけないということです。ちなみに、早くなったときよりも遅くなったときの方がミスの確率が高くなるというデータがあることも頭に入れておいてください。
もうひとつ、2つのルーティーンを構築しておくということも大事です。2つとは、「素振りをするとき」と「素振りをしないとき」です。
一般的にルーティーンは、ボールの後方に立って目標を確認したら、ボールのところに歩み寄ってアドレスを取り、すぐに打つというのが理想といわれています。アマチュアがよくやる、「ボールのある場所に立ってからの素振り」をやるプロゴルファーは一人もいません。ただし、ラフなどライの状況を確かめる必要があるときは、プロでもボールの横で2~3回素振りをします。
素振りをやるかやらないかで、ルーティーンにかかる時間は当然変わってきます。だから、あらかじめ2つのルーティーンができるようにしておく必要があるのです。