ダウンスイング(3)
コンパクトな「圧力系スイング」で仲間に差をつけよう!
ダウンスイング(3)
ダウンスイングは左の下半身から
ダウンスイングにおける動きの順番も言っておかなければなりません。この動きはグリップエンドが先行して下りてきて、クラブヘッドが追い付き、そして追い越すという動きをフラットな板(スイングプレーン)の上で引き起こさなければなりませんが、そのためにはトップオブスイングのグリップエンドとは対称の位置にある、左の下半身から運動を起こす必要があります。
左の下半身の動きは、具体的には左ヒザを曲げて伸ばすという動きになりますが、ここから運動を始めるとグリップエンドが、プレーンに乗って下りるという運動が起こしやすくなります。もし右の上半身から動き始めると、初期の段階でプレーンからクラブが離れてしまい、その後リカバリーするのは事実上、不可能になります。
左の下半身で運動を起こして、クラブをプレーン通りに下ろすとグリップエンドは、かなり早い段階でベルト付近まで下りてきますが、右の上半身から動き始めると、同じタイミングのときにグリップエンドは、まだ肩よりも上にあります。
その後、調整してインパクトに間に合わせるとなると、手首をリリースする作業が必要になります。こうなると自ずとスイング軌道はアウトサイドになり、アーリーリリースを併発していますから、強いインパクトは到底望めません。
要するに、スイングプレーンの原理と加速の原理が頭の中に入っていて、その上で工夫して練習していけば、さほどおかしなスイングにはならないということです。
スイングプレーンの原理
クラブは基本的に飛球線と平行で、かつ約60度傾いた平面上をなぞるように動く。この平面を意識していれば、バックスイングでクラブが大きく外れることがなく、その運動の流れとしてダウンスイングでも早めに平面に乗せて加速させやすい。
クラブヘッド加速の原理
ダウンスイングで保たれた手首の角度が、インパクト直前でほどかれることでクラブヘッドは加速する。そのためにはグリップエンドから運動を起こすことが必要で、それによって深いタメ(手首の角度)が作られ最大の加速を生む。